1983年製と2010年製 2台のヒロセ 
2011/09/18 Sun. 14:05 [edit]
先日、お知り合いになるご縁を戴いたM様が所有する2台のC.S.HIROSE製自転車をご紹介します。
2台とも東京都小平市にあるサイクルストア・ヒロセ( http://www.cs-hirose.com/ )で製作されています。憧れのヒロセを2台、32Bと38Bで使い分けておられるのは羨ましい限りです。
SOUBITEZのピン球をバッテリー式に改装、テールランプはソーラー発電のオートタイプになっていて、美しいながらも実用的な自転車に仕上げられています。
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まずは1983年製のキャンピング(画像1枚目)
当時のオーダー車然としたプロポーションを持った38B仕様。
長年の輪行と走行で凄みを感じる雰囲気を放ってます。
長年の輪行と走行で凄みを感じる雰囲気を放ってます。
製作時からの仕様変更は意外にも少なく、オーナーが覚えている限りでは以下のとおり。
タイヤ (ユッチンソン35B → ナショナル38B)
RD (デュラエースEX → クレーン初期モデル)
インナー(28T → 26T)
ハンドル(日東マースバー → グランボア・ランドナーバー)
ステム(日東パール → トーエイ・オリジナル)
現在は、製作28年目のフレームの塗り替えを済ませ、組上げの最中ということです。
タイヤ (ユッチンソン35B → ナショナル38B)
RD (デュラエースEX → クレーン初期モデル)
インナー(28T → 26T)
ハンドル(日東マースバー → グランボア・ランドナーバー)
ステム(日東パール → トーエイ・オリジナル)
現在は、製作28年目のフレームの塗り替えを済ませ、組上げの最中ということです。
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次に2010年製のランドナー(画像2枚目)
目が覚めるような美しいブルーに塗られたフレームの32B仕様。
このフレームは32B専用として作られたそうです。
このフレームは32B専用として作られたそうです。
見た目に美しいだけでなく走るための自転車に仕上げられており、輪行に走りにと使い込まれているそうです。ヘッドのロックナットはM4アーレンキーでヘッドが抜けるようワンオフで製作された物となっており、ダウンチューブ下にはボトル台座が直付けされています。
よく輪行をされるオーナーが「軽量に」とオーダーをしたそうですが、ビルダーさんは「君は輪行するから薄いパイプは凹ませちゃう」と丹下NO.2を使って製作されたそうです。それでも軽量にできているので尋ねたら「27年前よりは、ロウ付けのロウをけちっても溶接できるようになったから」と言われたそうですが、70歳近い熟練の職人の技量を窺わせるエピソードです。
熟練職人の方は客の要望を意外な形で実現してくれることがありますが、こういうとき本当に驚かされます。
熟練職人の方は客の要望を意外な形で実現してくれることがありますが、こういうとき本当に驚かされます。
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ハンドメイドバイシクルフェアに展示された車両やお店のHPを見ると特殊工作がふんだんに盛り込まれ、ディレイラーも製作しているヒロセさんですが、オーナーにお聞きしたところ「ヒロセさんではワイヤー内蔵を薦めません。できる限り、オーナーを説得して、内蔵を回避しようとします。どうしても雨水が浸入するから、という合理的な理由です。」という意外な話をお聞きすることができました。
先のパイプの話もそうですが実用性重視で合理的に、そして特殊工作の技量も高い。以前からヒロセさんの作る自転車には憧れていましたが、28年も乗り続けているオーナーのお話を聞いてますますその思いを強くした次第です。
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