Combined Hard and Soft ~書斎ガレージ~

改正道交法反対論者…  

道交法は私の専門ではないので、今回の取締強化をテーマにした記事を起こすために道交法改正について調査を重ねていたが、方々で改正道交法批判を論じる者が現われ、それに追従する者が現われ、煽る者さえ現れる様子を見かね、ブログを通じた友人の方たちがうっかり関わって人物評価を落としてしまうことがないようにという意図で調査不十分、推敲不十分ながらも急いでこの記事を掲載した次第である。

議論を重ねることは良い事だと思うが、見れば「馬鹿」としか言いようの無いものが多い。メールでやりとりすれば良かろうと思う単なる井戸端会議のようなものもある。お門違いの要望を並べ立てるものや、己に陶酔したようなものまである始末である。

自動車から幅寄せなどの危険な進路妨害を受けたときの通報制度の確立など、自己防衛策の話などができないものだろうかと思うのだが・・・

〔参考資料〕
道路交通法の全条文
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html
20年6月改正道交法の要旨
http://cycle-info.bpaj.or.jp/japanese/houritu_info/doukouhou.htm
東京都内で自転車がかかわる事故は年間21,325件、交通事故全体に占める割合は36.2%と全国平均の20.9%を大きく上回っている。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/bicycle/accident.htm

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まず、今回の改正では「歩道を自転車が走ることは歩行者にとって危険」ということがその骨子の背景にある。そうであれば、これに反対するには「歩道を自転車が走っても歩行者にとって危険ではない」との論筋で論じる必要がある。しかし、批判論者でこうした論筋で展開して批判に成功した意見は未だ見当たらない。

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政府の統計資料「平成22年中の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について」のp.35を見ると、平成12年から22年までの間に自転車事故によって54名の歩行者の方が亡くなっている。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001070077
改正道交法反対論者たちは、自己の言い分をこの54名の方々のご遺族が現在どのような気持ちで見聞されているのか考えたことがあるのだろうか。

54名の方々の生命を奪った凶器は「自転車」であり、車種などは関係ない。加害者は「自転車に乗った人」であり、素人、マニア、にわか、ベテランなどといったことも関係ない。

まずこの点における論点ずれは無用である。

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改正道交法の批判を公然としている者がいる・・・

果たして彼らは道交法を正しく知っているのだろうか。
○○法を知るということは、○○法、○○法施行規則等の細則などの実定法のみならず立法当時の社会背景・立法趣旨および現在の社会背景、運用の実情、判例状況、法改正の変遷等を広く知ることに他ならない。○○法の規定の一部だけを知っているというだけでは何も知らないのに等しい。
法の研究を生業とし、法適用つまり判例の批判には精力的である法学者でさえ法律そのものの批判をすることは一般的に避ける傾向にある。

それでも「知っている」という者があるなら問うてみたい。
「憲法9条解釈の代表的な3学説の学説名のみを挙げよ」
この問いに何も見ずに10秒以内に即答できなければ、法学部卒者相当の能力は無いと思われる。その程度の能力であれば原則-例外の繰り返しが多い法律の条文を読むうちに意味がわからなくなってしまうのではなかろうか。
言論にも分相応というものがあり、それを越えれば言論としての価値さえ無い単なる大言壮語、妄言に過ぎないものとなる。平たく言えばホラ吹き、知ったかぶり、馬鹿である。

ここで「馬鹿」という言葉について私見を述べておくが、単に知識を欠くことを指すのではない。それは無知に過ぎず通常は他人から批判されることではない。
ここでいう「馬鹿」とは正しい知識・情報を与えられながらも誤った言動をする者を指す。それはさながら正しいデータを与えられながらも誤った動作をするバグとよく似ている。正しい知識・情報を自ら得ようともせずにむやみに喋りたがる者もまた同様である。

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批判をするにはまず批判対象をよく知ることが不可欠である。
孫子いわく「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」、後世に生きる現代人は先人の知恵をよく活かすべきである。その上でより良く合理的な対処法を臨機応変に考えていくのが現在を生きる「大人」というものではないだろうか。

人は生まれてからの経過年数が長くなっただけで「大人」になれるわけではない。

知りもしないことは語らない、知らなければ学ぶ、学んでから語る、間違ったら訂正し場合によっては詫びる、そうすることで大人の「品位」というものは保たれるように思う。

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「大人でさえ危険を感じる車道を自転車に乗った子供に走らせるのか」といった意見も見かける・・・

それでは歩道上を歩いている歩行者から死者を出すほど危険な歩道を、現状のまま子供に歩かせることに疑問を感じることはないのだろうか。現状維持は裏を返せばそういうことになるのである。
さらに、改正道交法でも13歳未満、70歳以上の者は従来どおり歩道上の走行が認められている。ただし、認められているからといって「歩道」は読んで字のごとく「歩く道」なのであるから歩行者の安全が優先されることは、今回の法改正の趣旨を持ち出すまでも無く当然のことである。

先に挙げたような「意見」は条文も読まずに発した「的を射ないもの」としか評価のしようが無い。

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あるブロ友さんがベル取付推進の記事をアップしたところ「ベルを取り付けると空力上不利なので」と反論してきた者がある・・・

ベルごときで空力に影響するほどのスピードで走っているのかと疑問に思うし、真剣にそれを考えているのならこんな物を自転車の前部に取り付けるほうが余程効果的である。

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http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1118975546
大幅な空気抵抗の低減が得られるらしい。

それが嫌というのに空力云々を論じるとするなら、それは「ただの良い格好しい」の言い訳に過ぎないだろう。

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「道交法改正に従うには現在の道路は危険すぎる、大幅な道路改造が必要」と唱える者がある・・・

道路を造るには多額の経費を要する。いったん造った道路の維持費・管理費も相当な額に上り、その出費は継続的に行われ、それは国民が負担する税金で賄われる。道路には国道、県道、市道、町道、村道があり、それぞれ管理主体が異なるため、大幅な道路改造を行うとすれば国税・地方税ともに増税になることが容易に予想される。「もっと良い道路が欲しい」という意見には大筋で賛成するが、そうした者にそれに伴う増税を負担する意思や担税力はあるのか大いに疑問でもある。

「おもちゃを買ってくれたら良い子にする~」という駄目な子供の言い分に似ていると思うのは私だけだろうか。

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「平均速度35km/hで走る自分には道交法は危険極まりない」などと述べている者もある・・・

はっきり言うが「危ないのはアンタだよ!」
道交法上の車(車両)として 自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリーバスが定められている(道交法第2条第1項8号)。自転車は軽車両に含まれ、自転車には速度制限規定が設けられていない。一方で原動機付自転車に法定速度30km/hの規制があることはご存知の通りである。これは自転車が原動機付自転車より速く走るということが法規定の背景(社会の一般常識)に無いからだと思われる。
そんなところへ「平均時速35kmで走る」などと辺り構わず公言すれば自転車に対する速度規制の議論が始まりかねないことは容易に想像できることである。
仮に自転車に対する速度規制がなされた場合、読者の皆さんは現在ネット上でこのような妄言を繰り返している者の「おかげ」と考えられたい。

後先を考えない身勝手な発言など戯言に過ぎないどころか、「同好の士」にさえ害を及ぼす危険極まりない迷惑極まりないものである。

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私が道交法の自転車にかかわる部分を読んでいて気になるのは、罰則に「罰金」と書いてある規定が多いことである。
興味のある方はこちらを参照して詳しく調べていただきたい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%A7%91

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